竹瓦温泉
明治12年創業、昭和13年築の唐破風の木造建築が別府温泉の象徴。普通浴は300円で、階段を下りた先の深い湯船に熱めの湯が張られている。名物の砂湯は浴衣を着て砂かけさんに埋めてもらう別府ならではの体験。石鹸類はないので持参を。
明治12年創業、昭和13年築の唐破風の木造建築が別府温泉の象徴。普通浴は300円で、階段を下りた先の深い湯船に熱めの湯が張られている。名物の砂湯は浴衣を着て砂かけさんに埋めてもらう別府ならではの体験。石鹸類はないので持参を。
鉄輪温泉の名物「滝湯」「砂湯」「蒸し湯」を一か所で体験できる大型施設。ミシュラン三つ星を得たこともあり、外国人利用にも慣れている。家族風呂が多く、タトゥーがある場合は家族風呂での利用となる。地獄蒸し料理を楽しめる食事処も併設。深夜1時まで営業。
杉の木札「入湯手形」1枚(1,500円)で、黒川温泉の旅館26軒あまりの露天風呂から好きな3か所を選んで入れる仕組み。有効期限は半年で、シール1枚は飲食・土産にも使える。各旅館の受付時間はおおむね8時30分から21時だが宿ごとに異なり、清掃や満室で休止する日もある。手形は各旅館と旅館組合「風の舎」で購入。
金鱗湖のほとりに建つ茅葺き屋根の共同浴場。無人で、入口の料金箱に300円を入れて入る。脱衣スペースと浴室が一体で、内湯と湖に向いた半露天が縦に並ぶ混浴。透明な湯で目隠しも少ないため、女性にはハードルが高い。観光客で賑わう湯布院の中心にあるが、開店直後の朝10時は静か。
指宿名物の天然砂むし温泉を体験できる市営施設。貸し浴衣に着替えて海岸に下り、砂かけさんに熱い砂を掛けてもらって10分ほど埋まる。上がったら館内の温泉で砂を流す。潮位により砂むし場所が屋根の下に変わる。砂むし料金は浴衣込みで1,500円、タオルは持参か購入。指宿駅から徒歩20分・バス5分。
竜宮城のような朱塗りの楼門(国重文)をくぐった先、明治9年築の現存最古級の木造温泉浴場。朝6時半から深夜まで、500円。
別府湾を見下ろす高台の乳白色露天。敷地内には湯の花を採る藁葺きの「湯の花小屋」(国の重要無形民俗文化財)が並び、無料で見学できる。地獄蒸しも。
鎌倉時代から続く石室の蒸し風呂。薬草「石菖」を敷いた床に浴衣で横たわり、8〜10分で大量の汗。専用浴衣は220円レンタル(Tシャツ短パン持参可)。無料の足蒸しも。
日本一の炭酸泉と言われる長湯温泉のシンボル。32℃の露天に入ると全身に銀色の泡がびっしり付く。建築家・藤森照信設計の焼杉と漆喰の建物も見どころ。
14の源泉、毎分1,400Lの湯量を誇る巨大な庭園風呂。硫黄泉・明礬泉・塩類泉・鉄泉の4泉質を一か所で。中央の大浴槽は混浴(女性専用時間あり、湯あみ着可)。
日によって青く色づく「コバルトブルーの湯」で知られる湯宿。広い露天と由布岳の眺め、化粧水のようなとろみのメタケイ酸豊富な湯を800円で。
由布院駅から徒歩5分の共同浴場。入口の薬師如来像前の賽銭箱に200円を入れて入る素朴な湯で、早朝6時から夜10時まで。観光地・由布院の日常に触れられる。
田の原川沿いに立つ小さな湯小屋。2020年豪雨で流失後、寄付で2022年に再建され男女別に。雨戸を開ければ川風が入る半露天のような造り。料金箱に200円。
黒川温泉のシンボル・地蔵堂のそばに立つ、温泉街で最も歴史ある共同浴場。入湯手形は使えないが200円で入れる。石鹸・シャンプーなし、湯は熱め。
別府湾を見下ろす高台の巨大ホテルの名物、5段の棚田状に広がる大展望露天風呂。夜景と朝焼けが圧巻。水着で入る屋外温泉プール「アクアガーデン」とのセット券で日帰り可。
由布院盆地の南の高台に立つ老舗宿。150畳の広さを誇る大露天風呂「御夢想の湯」から由布岳と盆地を一望。日帰りは午前10時〜14時受付と短いが、平日は貸切状態のことも。
大正時代の「古湯温泉」を復元したゴシック風の公衆浴場。日本三大美肌の湯・嬉野のとろみのある重曹泉を450円で、朝6時から夜22時まで。2階に畳の休憩所、貸切湯(50分2,500円)もある。
雲仙温泉街から少し離れた山中、吉田松陰やシーボルトも訪れたと伝わる湯治場。八角形の木造浴舎に90℃の源泉を冷ました乳白色の硫黄泉をかけ流し。露天はないが泉質は雲仙随一。
薩摩藩主・島津家の別邸浴場だった「殿様湯跡」の隣に立つ昭和初期の公衆浴場。浴槽には島津家の家紋、湯は熱めの塩化物泉かけ流し。無料の飲泉もあり、砂むしの後に地元の湯を。
霧島神宮から車で約5分、全国でも珍しい天然泥湯の宿。灰白色の硫黄泉に沈む泥を体に塗ってパックできる露天風呂が名物で、日帰りは11〜20時・900円。参拝の後に立ち寄るのが定番コース。
嬉野温泉バスセンターから徒歩1分、嬉野で唯一の自家源泉を持つ日帰り温泉(旧・元湯温泉)。とろりとした重曹泉の「日本三大美肌の湯」を大浴場・露天・サウナで。家族湯(50分1,800円〜+入浴料)も多く、朝9時から夜10時まで営業。
雲仙地獄の入口近くにある素泊まり宿併設の日帰り温泉。全浴槽が源泉かけ流しの白濁硫黄泉で、内湯・露天のほか貸切露天風呂も4室。一般500円で朝9時から夜9時まで、地獄めぐりの前後に気軽に。
別府駅から徒歩5分、別府八湯温泉道の第4番にあたる市営共同浴場。建物は新しいが、洗い場はなく浴槽から湯を汲んで体を洗う別府伝統のスタイル。あつ湯・ぬる湯の2槽で250円、朝6時30分から。
黒川温泉街から車で5分の奥黒川、渓流と一体になったような開放感で黒川随一と評される露天「幽谷の湯」を持つ宿。立ち寄りは10〜15時・600円(入湯手形1,500円でも可)、貸切風呂は50分2,500円で夜8時まで。
温泉街を見下ろす高台に立つ旅館。青みがかった湯の露天「たけ湯」が名物で、立ち寄りは10時30分〜21時と黒川で最も遅くまで受け付ける貴重な宿。700円、入湯手形利用可。貸切風呂は50分2,500円(当日フロントで空き確認)。
福岡市から電車で30分、太宰府の隣にある1,300年の歴史をもつ二日市温泉の共同浴場。木造の建物に浴槽はひとつだが、源泉100%かけ流しのぬるりとしたアルカリ性の湯で「肌がつるつるになる」と地元の常連が絶えない。平日350円、土日祝450円。2階に休憩室、源泉コーヒーや温泉たまごも。太宰府天満宮とセットで訪れる外国人も増えている。
宮崎市の海辺のリゾート・青島にあるホテルの最上階展望温泉。日向灘と青島を見下ろす大浴場と岩の露天、うたせ湯、サウナを備え、日帰りは11時から22時まで受け付ける。塩分を含む単純温泉。青島神社・鬼の洗濯板の観光やサーフィンの帰りに寄りやすく、宮崎空港から車で15分。1,100円、タオルは別料金。
福岡市から車で1時間、筑後川沿いに旅館が並ぶ原鶴温泉の日帰り入浴施設。アルカリ性で硫黄も含む「W美肌の湯」を600円で、10時から19時まで。休憩付きの日帰りプランもある。夏は筑後川の鵜飼い、春は近くの朝倉三連水車とあわせて。福岡県観光温泉地協会の立ち寄り湯に登録。水曜定休。
博多港のベイサイドプレイス博多内、博多駅からバス15分の天然温泉。地下800mから毎分400Lが湧く塩化物泉「熱の湯」を、源泉かけ流しのぬる湯と露天のあつ湯で。サウナ、7室の岩盤浴、4名まで90分3,900円の貸切風呂もある。志賀島・能古島行きフェリーの発着所と同じ敷地なので、島帰りに便利。平日1,100円、深夜0時まで。
宮崎市から車1時間、飫肥杉の山々に囲まれた日南市北郷の高台に建つリゾートホテル。pH9.5前後のぬるりとした重曹泉は「美人の湯」として知られ、露天からは山並みと日南の田園を見渡す。日帰り入浴は10〜22時と長く、飫肥城下町観光や鵜戸神宮参拝の帰りに立ち寄りやすい。1,200円。
橘湾に面し、源泉温度約100℃・放熱量日本一を誇る小浜温泉の共同浴場。1937年創業の木造平屋は「昭和の暮らし博物館」のような佇まいで、県のまちづくり景観資産に選定。番台でお金を払い、熱め・かなり熱めの2つの浴槽に塩化物泉がかけ流されている。朝6時から。九州八十八湯めぐりの対象湯。長崎市からバス・車で約1時間、雲仙の帰りに。
大正初期創業、えびの高原の麓・京町温泉駅から徒歩5分の老舗旅館。全浴槽が源泉かけ流しの単純温泉で、日帰り入浴はわずか300円。洞窟風の貸切内風呂(1時間500円)や、18時以降に男女時間替わりとなる趣ある露天風呂が名物。霧島連山へのドライブ途中に立ち寄れる、鹿児島空港から車40分の穴場。
筑後川沿いの原鶴温泉を代表する大型旅館。弱アルカリ性と硫黄分を併せ持つ「W美肌の湯」で知られ、ジャングル風呂と呼ばれる緑豊かな大浴場や、屋根のない貸切露天「渓流の湯」「滝見の湯」(50分2,000円・要予約)が名物。日帰り入浴は大人1,000円、水〜日曜11:00〜20:00(月火は14:00〜)。2024年改装の和洋室は久留米絣など福岡の工芸を配し、博多から車1時間の週末滞在にも向く。
鹿児島港からフェリー15分、桜島港から徒歩8分の公営宿にある日帰り温泉。地下1,000mのマグマ層から湧く51℃の塩化物泉は鉄分で茶褐色に濁り、錦江湾越しに鹿児島市街を望む大浴場でかけ流し。大人460円、11:00〜21:00と手頃で、桜島観光や溶岩なぎさ遊歩道の散策帰りに最適。無料の足湯「溶岩なぎさ公園足湯」(全長100m)も徒歩圏。噴火警戒レベルにより営業に影響が出る場合がある。
城下町・飫肥と日南海岸の奥座敷にあたる北郷温泉の旅館。地下800mから湧く51℃の炭酸水素塩泉は「べっぴんの湯」の名の通り肌がつるりとし、飲泉もできる。気泡風呂付き大浴場と男女別露天風呂はすべて源泉かけ流し。日帰り入浴は大人600円(2026年6月改定)、11:00〜19:50(最終受付19:00)。食事処では伊勢えび定食(秋〜冬)が人気で、飫肥城下町や鵜戸神宮観光と組み合わせやすい。JR北郷駅から車5分。
佐賀市街から車30分、嘉瀬川上流の山あいに湧く古湯温泉の湯治リゾート。泉温38℃前後の「ぬる湯」が特徴で、長く浸かるほど体がほぐれる美人湯として知られる。湯処「SHIORI」には天山を望む露天風呂のほか寝湯・立ち湯・箱蒸し・檜風呂・天然砂むし温泉など15種類の湯があり、1日43トンの自家源泉を使用。日帰り入浴は10:00〜20:00 大人1,300円(フェイスタオル無料)、水曜はメンテナンスのため15:00〜のみ。佐賀駅からバス約60分「古湯温泉」下車。
湧水の城下町・島原のアーケード商店街「島原一番街」から直接入れる市営の日帰り温泉。マグネシウム・ナトリウム炭酸水素塩泉(源泉61.8℃)をかけ流しで使い、無色透明で肌あたりが柔らかい。昭和レトロな銭湯風の造りにサウナと大広間を備え、入浴料は大人530円、70歳以上320円。営業は10:00〜21:00(受付20:30)、水曜定休。島原城や武家屋敷、鯉の泳ぐまちから徒歩圏で、島原港から雲仙へ向かう途中にも寄りやすい。駐車場は2時間まで無料。
熊本北部の城下町・山鹿の中心に建つ、九州最大級の木造温泉建築。江戸時代に細川藩主の御茶屋として築かれ、明治の大改修は道後温泉本館を手がけた名工・坂本又八郎によるとされる。2012年に往時の姿で復元され、唐破風の玄関、龍の欄間、高い天井の大浴場は入浴料350円とは思えない風格。湯は無色透明のアルカリ性単純温泉でとろりとした肌ざわり、飲泉場もある。営業は6:00〜24:00(受付23:30)と長く、第3水曜休。石けん・タオルは券売機で購入。八千代座(国指定重要文化財)や豊前街道の町並み散策、8月の山鹿灯籠まつりとあわせて。
山鹿市街から車10分、里山にひっそりと湯宿が点在する平山温泉の中心にある共同浴場。1961年開業の旧平山温泉センターを2016年に新築し、内湯に加えて露天風呂が新設された。湯は平山温泉特有のぬめりが強いアルカリ性単純硫黄泉で「九州屈指の美肌の湯」と呼ばれ、源泉100%かけ流し。飲泉や温泉水の持ち帰りもでき、ロビーでは地元産の野菜や卵を販売する。入浴料は大人400円、営業は6:00〜21:30で年中無休。山鹿バスセンターからバス約11分「平山温泉前」下車徒歩1分。さくら湯と組み合わせて山鹿の湯めぐりに。
別府八湯のひとつ、湯布院へ向かう街道沿いに位置する堀田温泉郷の代表格で、別府市営温泉の中でも入湯客数トップクラス。2003年に建て替えられた館内は採光のよい開放的な内湯と、植栽と岩組みをあしらった季節感のある露天風呂を備え、趣の異なる2つの浴場を1週間ごとに男女入れ替える。湯は肌あたりの柔らかい単純温泉。入浴料は大人300円、営業は6:30〜22:30、第1水曜休(祝日は翌日)。入浴後は別府湾を望む休憩室でひと息。アメニティは有料なのでタオル持参を。別府駅西口から亀の井バスで約13分「堀田温泉前」下車、別府ICから車3分と車でも便利。
福岡市から車1時間、フルーツ狩りで知られる久留米市田主丸の耳納連山の中腹に建つ日帰り専用の温泉。展望露天風呂からは筑後平野と筑後川が一望でき、夕暮れや夜景の時間帯が特に人気。湯は肌がなめらかになるアルカリ性単純温泉。内湯・露天のほか家族風呂(内湯1時間2,500円、露天付き3,600円)があり、併設のカフェは平日ランチとスイーツで女性客に支持されている。入浴料は大人880円、営業は10:00〜20:00(大浴場受付19:30)、木曜と第1・3水曜が定休(祝日は営業)。JR田主丸駅から車10分、大分道朝倉ICから15分。原鶴温泉や柳川観光と組み合わせた福岡近郊ドライブの締めに。
黒川温泉街の中心から車で5分、筑後川源流のせせらぎだけが聞こえる森の一軒宿。約3,000坪の敷地に混浴露天「もやいの湯」と女性専用露天「四季の湯」が点在し、二つの自家源泉をかけ流す。内湯の湯は微かに青みを帯びる。日帰りは露天風呂のみで8:30〜21:00、大人600円。黒川名物の「入湯手形」(1,500円で3か所)も使えるので、温泉街の宿と組み合わせて巡るのが定番。湯上がりの無料休憩コーナーあり。不定休なので事前に電話確認を。
「日本一の炭酸泉」を掲げる大分・長湯温泉のシンボル施設。ドイツ・バートクロツィンゲンとの交流から生まれた洋風の外観で、館内は加温も加水もしない源泉かけ流し。茶褐色に濁ったナトリウム炭酸水素塩泉は鉄分と炭酸を多く含み、湯船に浸かると体に細かな泡がつく。1階と3階に男女別の内湯・露天があり日替わりで入れ替わる。営業は6:00〜21:00(受付20:00)で早朝から入れるのがうれしい。休館は毎月第3水曜。料金は市外大人700円、家族風呂は50分2,400円。クレジットカード・QR決済可。JR豊後竹田駅から車25分。
御前湯から徒歩3分、地元の人が日常的に使う男女別の共同浴場。入口の券売機で300円を払って入る無人スタイルで、浴室は内湯が一つだけの潔い造り。長湯特有の炭酸水素塩泉がかけ流しで、湯口まわりは析出物で茶色に染まっている。営業は6:00〜22:00(受付21:30)、休みは第4水曜。石けん・シャンプーはないので持参を。長湯の温泉街を歩いて回るなら、御前湯・ガニ湯(無料露天)と合わせて「300円の地元湯」も体験しておきたい。
湯けむりが立ちのぼる別府・鉄輪温泉のメインストリート「いでゆ坂」の中ほどにある、地元組合が運営する共同浴場。脱衣所と浴室が一体になった別府らしい造りで、メタケイ酸を多く含むナトリウム塩化物泉が熱めにかけ流されている。外来者の料金は湯銭ではなくコインロッカー代の100円だけという驚きの安さ。営業は6:30〜21:00で無休。石けん・シャンプーはなく、洗い場も最小限なので、地元の作法に倣って静かに短時間で。目の前の広場にはトイレがあり、徒歩2分の地獄蒸し工房鉄輪や海地獄と合わせて鉄輪散歩の途中に立ち寄れる。別府八湯温泉道のスタンプ対象。
砂むし温泉で知られる指宿の市街地に、明治15年(1882年)から続く指宿最古級の共同浴場。地元では「むらんゆ」と呼ばれ、木造の湯小屋と、湯船の底から直接湧く足元湧出の源泉が自慢。蛇口はなく、湧き出る温泉をそのまま桶ですくって体を流す昔ながらのスタイルで、浴槽は熱めとぬるめの2つ。ナトリウム塩化物泉は指宿らしく塩気が強く、湯上がりはぽかぽかが長く続く。料金は大人350円を料金箱に入れる無人方式で、営業8:00〜22:00。石けん類はないので持参を。指宿駅から徒歩約13分。砂むし会館「砂楽」の後に「本物の地元湯」を体験したい温泉ファン向けで、混雑時や清掃中は入れないこともあるため、休みは事前確認を。
熊本と大分の県境、杖立川の両岸に宿が連なる杖立温泉は、応神天皇の産湯に使われたという1,800年の伝説をもつ古湯。「元湯」はその発祥とされる共同湯で、川沿いの遊歩道に面した岩壁をくり抜いたような半露天の湯船が一つあるだけの、混浴・無料・24時間という潔い施設。約98℃の高温泉を冷ましたナトリウム塩化物泉は、湯上がりの肌がしっとりする。脱衣スペースは簡素で目隠しも最小限なので、湯浴み着やタオル巻きで入る人が多く、早朝や夜が狙い目。杖立名物の「背戸屋(せどや)」と呼ばれる路地の散策や、5〜6月に川を渡す3,500匹の鯉のぼりと合わせて訪ねたい。日田駅からバス約50分。
大分・日田市の玖珠川沿いに湯けむりが上がる天ヶ瀬温泉は、別府・由布院と並ぶ「豊後三大温泉」の一つ。川原に点在する共同露天風呂が名物で、「薬師湯」はそのうち最も入りやすい一つ。岩組みの湯船が一つだけの混浴で、無人の料金箱に100円を入れて入る。源泉75℃の単純硫黄泉を加水して適温にし、ほのかな硫黄の香りと対岸の温泉街の眺めが楽しめる。営業は10:00〜22:00で無休、バスタオル巻きOKなので初心者でも挑戦しやすく、夜は照明が灯って雰囲気がよい。2020年の豪雨被害から復旧した温泉街の散策と、川沿いの他の露天(神田湯・駅前温泉など)めぐりも。JR天ケ瀬駅から徒歩約10分。
熊本県山鹿市、田園に湯宿が点在する平山温泉のメインストリート沿いにある日帰り温泉。ぬるぬるとした肌触りで「美肌の湯」と評判のアルカリ性単純硫黄泉を、内湯の主浴槽・電気風呂・打たせ湯・水風呂・サウナと、大小2つの露天風呂で楽しめる。料金は大人600円・子ども300円(入浴のみのコースはさらに安い)と手頃で、営業9:30〜21:30(受付20:30まで)、木曜定休(祝日は営業)。有料の個室休憩(10:00〜16:00)や名産・農産物の直売所、カフェも併設し、地元の人と観光客が半々でくつろぐ。山鹿バスセンターから九州産交バス「平小城」下車徒歩7分、菊水IC・南関ICから車約20分。山鹿灯籠や八千代座と合わせて。
佐賀市街から車で約30分、嘉瀬川沿いの古湯・熊の川温泉郷にある市営の日帰り温泉。熊の川温泉はラドンを含む放射能泉(ラジウム温泉)で、ぬるめの湯にゆっくり浸かる湯治スタイルが伝統。大浴場には温度の異なる大小の浴槽、山を望む露天風呂、小さなサウナと水風呂があり、地元の人の談笑でにぎわう。バリアフリー対応の家族風呂(55分1,500円+入館料)も備え、畳の休憩室では食事やマッサージも。料金は大人600円・子ども350円、営業10:00〜21:00、第3木曜休(祝日の場合は翌日)。フロントで地元野菜の販売、敷地内に温泉スタンドや車中泊できる「湯YOUパーク」もある。古湯温泉と合わせた湯めぐりに。
宮崎市と都城市の間、境川の渓谷に広がる青井岳自然公園の中核施設としてリニューアルした日帰り温泉(旧・青井岳荘)。「とろみの湯10選」に選ばれたことのあるアルカリ性単純温泉はとろりとした肌ざわりで、大浴場のほか歩行浴や電気風呂、渓谷の緑を眺める露天風呂、サウナがそろう。別料金のサーマルラウンジ「ゆるこっと。」では岩盤浴とリクライニングで長時間くつろげる。料金は大人平日700円・土日祝900円(特別日1,000円、朝7〜10時・夜19時以降は割引)、温泉は7:00〜21:30、年中無休(点検休館あり)。RVパークやキャンプ場、川遊びスポットも隣接し、家族のアウトドアと相性がよい。JR日豊本線 青井岳駅から徒歩15分(送迎あり)、宮崎自動車道 田野ICから車約15分。
国立公園内で掘削ができないため、すべての湯が自然湧出という雲仙温泉。その温泉街の外れにある小さな共同浴場で、地元では「だんきゅう風呂」の名で親しまれる。小判型の深い湯船が一つだけ、酸性の硫化水素泉が新鮮なままかけ流され、季節や日によって白濁したり透明に近かったりと表情が変わる。温度は43〜44℃と熱め、ほのかな硫黄の香り。料金は大人200円・子ども100円、営業9:00〜22:00、火曜定休。ドライヤーやアメニティはなく石けんは販売のみ、ロッカーあり、駐車場は4台。雲仙地獄めぐりのあと、観光客向けの大型浴場とは違う土地の湯を200円で味わえる貴重な一軒。
福岡県うきは市、筑後川の川面を見下ろす高台に建つ温泉旅館で、pH8.7のアルカリ性単純硫黄泉は「化粧水に浸かっているよう」と評されるほどとろりとした肌ざわり。筑後川温泉は原鶴温泉の対岸に位置し、国民保養温泉地に指定された静かな湯どころで、当館は日帰り入浴を積極的に受け入れている。大浴場と露天風呂のほか、「石」「岩」「すべり台」など個性的な貸切家族風呂(60分2,500円、当日フロントで申込)があり、タトゥーのある人は貸切のみ利用可と明示されている。日帰り入浴は大人800円・子ども600円、13:00〜21:00、水曜ほか不定休。原鶴・筑後川一帯は鵜飼いと果物狩りの里で、フルーツ狩りの帰りに寄る家族連れが多い。JR久大本線 筑後大石駅からタクシー約5分、大分道 杷木ICから車約3分。
霧島連山の東麓・宮崎県高原町の山あいに湧く「極楽温泉」の一軒宿で、「名湯百選」にも選ばれた個性派の湯。泉質は含二酸化炭素・鉄(II)−カルシウム−炭酸水素塩泉、いわゆる炭酸鉄泉で、空気に触れて赤茶色に濁った源泉かけ流しの湯船と、高濃度の炭酸鉱泉をそのまま張った「源泉水風呂」の温冷交互浴が名物。細かな泡が肌につく冷たい炭酸泉に浸かってから温かい湯へ戻る繰り返しは、サウナ好きにもたまらない。露天風呂、サウナ、要予約の貸切風呂もある。日帰り入浴は大人600円・子ども250円、朝7:00〜21:00(受付20:30)と長いが、水曜は10:00〜15:00が清掃で休止。九州の山河料理を出す食事処があり、湯治気分で個室休憩や宿泊もできる。JR高原駅から車約15分、宮崎道 高原ICから約15分。えびの高原・霧島観光の穴場として。
日本三大松原・虹の松原のすぐそば、唐津市の国道202号沿いにある日帰り温泉。JR虹ノ松原駅から徒歩約10分と鉄道でも行きやすい。地下から湧く弱アルカリ性の単純温泉を源泉かけ流しで使い、名前どおりのつるりとした肌ざわり。浴場はぬるめと熱めの浴槽、露天風呂、サウナ、水風呂をそろえ、岩風呂・タル風呂などの家族風呂(貸切・別料金、受付20:00まで)も3室ある。料金は大人800円・子ども450円、営業10:00〜22:00(受付21:30)、第3木曜定休(1・2・8月は無休、12月31日は特別休館)。食事処では唐津の魚を使った定食が食べられ、館内はアニメ「ユーリ!!! on ICE」の聖地としてファンの展示コーナーもある。唐津城・呼子の朝市・虹の松原ドライブの途中に、あるいは福岡からの日帰り唐津旅の締めに。福岡市内から車約1時間、駐車場50台。
「世界新三大夜景」に数えられる長崎の夜景を、湯船から眺められる大型日帰り温泉。稲佐山の中腹に建ち、屋上の露天風呂からは長崎港と市街地が眼下に広がり、日没後は光の海に変わる。泉質はアルカリ性単純温泉で、炭酸風呂、電気風呂、ジェットバス、複数のサウナと水風呂、休憩室付きの家族風呂6室、各種岩盤浴が並ぶ「福蒸洞」(別料金)、セルフ式の食事処と施設が充実。料金は大人平日850円・土日祝900円、子ども450円、家族風呂は60分3,000円〜。営業9:30〜翌1:00(金・土・祝前日は翌2:00、受付は30分前)と深夜まで開き、無休(メンテナンス休あり)。JR長崎駅から無料シャトルバスが運行しており(約20分)、車がなくても行きやすいのが大きな利点。稲佐山展望台のロープウェイ夜景とセットにして、夜景を見てから湯に浸かるのが定番コース。駐車場320台、支払いは現金中心。
鹿児島空港から車で約15分、霧島市隼人町の天降川沿いに広がる日当山(ひなたやま)温泉郷でいちばん古い自然湧出の湯。西郷隆盛が狩りの合間に好んで通ったと伝わり、地元では「せごどんの湯」と呼ばれる。入口の料金箱にセルフで入浴料を入れる無人スタイルで、大人250円・小学生100円という昭和のままの値段。浴室はシンプルな内湯のみで、浴槽は熱めと普通の2つに分かれ、無色透明でつるりとした炭酸水素塩泉が源泉かけ流しで注がれる。飲泉場もあり飲み放題。露天も食事処もないが、朝6:00から21:00(受付20:30)まで開き、隣には素泊まり1,800円(入浴料込み)の宿泊棟という、旅人にはありがたい存在。定休は第4月曜。JR日当山駅から徒歩約5分、駐車場10台。霧島神宮や空港の前後に、飾らない鹿児島の日常の湯を体験したい人に。
福岡市と北九州市のほぼ中間、宮若市の犬鳴山系のふもとに湧く脇田温泉の老舗旅館・楠水閣が運営する日帰り温泉。水車風呂、三十六歌仙の湯、かっぱ天国など男女あわせて9種類の露天風呂が緑の中に点在し、冷泉風呂、サウナ、寝風呂もそろう湯めぐり型の施設。泉質は源泉100%のアルカリ性単純温泉で、なめらかな肌ざわり。日帰り入浴は大人900円・子ども500円、営業10:00〜22:00(最終受付。閉店時間は時季により変動、夏期は〜23:00)、水曜定休(ほか不定休あり)。貸切風呂(平日1時間3,000円)や、入浴・食事・マッサージがセットの日帰りプランも人気。タトゥーは不可、支払いは現金のみ。九州道 若宮ICから車約15分、JR直方駅からバス「楠水閣前」下車すぐ。福岡市内からの日帰り温泉先として定番で、宿泊なら旅館・楠水閣のほか隣接のルートイングランティアも使える。
霧島連山の東麓、宮崎県高原町蒲牟田に湧く一軒宿の温泉。明治時代から続く湯治場で、名物は遊離二酸化炭素1,314mg/kgという高濃度の炭酸泉。源泉そのままの冷たい炭酸泉浴槽に静かに浸かると、肌一面に細かな泡がまとわりつき、炭酸ガス系入浴剤10〜25個分ともいわれる濃度を体感できる。加温した内湯と露天風呂は鉄分で黄金色に輝くにごり湯で、冷泉と交互に入るのがこの宿の作法。飲泉場では強烈な炭酸と鉄の味がする源泉も味わえる。日帰り入浴は大人650円・3〜12歳300円、10:00〜21:00(最終受付20:30)、原則第1・第3水曜休館(変更の場合あり)。大広間や個室の休憩利用、和室・離れでの宿泊、地元食材の食事も可能。宮崎道 高原ICから車約10分、駐車場約60台。霧島神宮や高千穂峰登山、えびの高原とあわせて。
東京駅を設計した辰野金吾による朱塗りの楼門(国重要文化財)で知られる武雄温泉。楼門をくぐった先には元湯・蓬莱湯・鷺乃湯の3つの大衆浴場と貸切の殿様湯・家老湯があり、その中で唯一露天風呂とサウナを備えるのが「鷺乃湯」だ。白鷺が傷を癒したという開湯伝説にちなむ名で、無色透明でさっぱりとした弱アルカリ性単純温泉は湯上がりの肌がなめらか。石造りの内湯に加え、岩組みの露天と高温サウナ・水風呂、休憩室があり、朝6:30から深夜24:00(受付23:00)までという営業時間の長さも旅行者にうれしい。料金は大人740円・3歳〜小学生370円、無休(12月中旬にメンテナンス休業あり)。ボディソープ・シャンプー備え付け、タオルは販売。西九州新幹線 武雄温泉駅から徒歩約12分。武雄市図書館や御船山楽園、嬉野温泉とあわせた佐賀の温泉旅の起点として。
橘湾に沈む夕日で知られる長崎県雲仙市の小浜温泉。源泉温度約100℃・日本一の放熱量を誇る海辺の湯の町に、市が運営する昔ながらの共同浴場が「浜の湯」だ。番台のある銭湯そのままの造りで、深めの浴槽に「あつ湯」と「ぬる湯」の2種類、アルカリ性単純温泉がたっぷりと注がれる。石けんやシャンプーの備え付けはなく(小袋を販売)、あるのは湯だけという潔さが温泉好きに愛されている。料金は6歳以上150円(雲仙市民100円)、6歳未満無料と驚くほど安く、営業6:00〜22:00(受付21:30)、不定休。近くの「夕日の広場」駐車場を無料で使え、駐車場10台。海沿いには日本一長い105mの足湯「ほっとふっと105」や蒸し釜もあり、脇浜共同浴場(200円)とはしごするのも楽しい。島原鉄道と島鉄バスで諫早駅から約1時間、長崎市街から車約1時間。雲仙温泉の山の湯と海の湯を一日で味わう旅に。
鹿児島市街を見下ろす城山の頂に建つ老舗ホテルの展望露天温泉。錦江湾越しにそびえる桜島を正面に望む露天風呂は、鹿児島でも屈指の絶景風呂として知られ、夜は市街の夜景と噴煙をあげる桜島のシルエットが幻想的。地下1,000mから湧く炭酸水素塩泉は肌がすべすべになる「美人の湯」で、内湯・露天のほか温泉サウナ「イオンスパ」も備える。日帰り入浴は13:00〜21:00で、料金は大人3,500円(税・入湯税込)、中学生3,350円、小学生1,750円、幼児800円。高額だが、フェイスタオル・バスタオル付きでホテルのラウンジや土産処「逸品館」、レストランも使え、眺望込みの特別な体験として旅行者に人気。予約制の貸切温泉(日帰り平日4,950円〜)もある。鹿児島中央駅から無料シャトルバス約15分、天文館から車約10分。城山展望台や西郷隆盛ゆかりの史跡とセットで、桜島を眺めながらの一風呂を旅のハイライトに。
菅原道真が無実を天に訴えたと伝わる天拝山の中腹、福岡県筑紫野市の高台に建つ人気の日帰り温泉。地下1,500mから湧く天然温泉を使う大浴場「天拝の湯」からは、筑紫野の街並みと遠く福岡の夜景まで見渡せ、開放感あふれる露天風呂は夕暮れから夜にかけてが特に美しい。内湯・露天のほかサウナと水風呂を備え、露天風呂付きの家族風呂(平日3,000円〜・要予約)が3タイプそろうのも家族連れやカップルに支持される理由。大浴場料金は大人平日1,200円・土日祝1,300円、4歳〜小学生500円/600円(2024年12月改定)。営業10:30〜24:00(受付23:00)、原則第2火曜定休。館内の九州産食材ビュッフェレストランが評判で、平日はランチ+入浴3,500円などのセット券もある。駐車場200台。JR二日市駅・西鉄二日市駅から車約10分、九州道 筑紫野ICから約10分。太宰府天満宮参拝の後、坂を上って夜景と一緒に浸かるコースが定番。